ソムリエの仕事

 レストランにおける仕事のひとつに、”ソムリエ“という役割があります。
ソムリエとは、ワインはもちろんのこと、料理、食前酒などのカクテル、ブランデー、リキュール、ミネラルウォーター、シガーなど、幅広い知識を必要とする専門職です。ソムリエは、ゲストのワインを選定しサーヴィスするだけでなく、仕入や保管も担います。
それは大事な仕事です。
 自分のお店にどんなワインをリストアップするかはソムリエの腕の見せ所であり、さらには、ワインを最高の状態でサーヴィスするためにワインセラーの温度や湿度をきちんと管理し美味しくなあれと、1本1本に愛情を注ぐことも忘れてはいけません。
長い歴史と伝統と文化のもとに成り立つフランス料理とワインは、切り離すことのできない固い絆で結ばれています。
 そのような結びつきや相性の事を、フランスでは“マリアージュ”と言います。ソムリエがワインを選定する上で重要とするのが、このマリアージュです。
 ゲストとの会話でのコミュニケーション、動作、しぐさ(服装・歩き方・表情・目線・オーダーの仕方・グラスの持ち方・経済的・・・)からお好みを読み取り、数あるワインの中から特別な1本を選び出すのです。
気温、グラスの形状、ワインの温度・量・注ぎ方・タイミング、様々なテクニックでその日の食事を盛り上げる最高のマリアージュを演出します。
ソムリエもサーヴィスマンの一員です。ゲストに、レストランでの食事を楽しく喜びのある時間として過ごしてもらうことが、唯一であり最大の目的です。そのために、ゲストと料理、空間の間に立ち、喜びや感動、さらには驚きのあるマリアージュを発見するための架け橋となるのがソムリエです。完璧で隙のないコンビネーションもあれば、一方で、一見平凡と思えるものであっても、組み合わせによっては、他では決して真似できないような優美なハーモニーが生まれるものです。そんなつながりや調和のことを、“マリアージュ(結婚)”という言葉で表すフランスの文化や精神は、なんて魅力的なものでしょうか。
 
  レストランではゲストであるあなたが主役です。
ソムリエを通して、今しか味わうことのできない素敵なマリアージュを、どうぞご堪能ください。